体外から侵入してきた異種の物質に対する体の免疫系統の過剰反応が症状となり体の様々なところに現れるのがアレルギーです。
一口にアレルギーと言いましても、作用機序の違いでⅠ型からⅣ型などに分類でき、多くの種類があります。
当院は、検査や治療、カウンセリングを行い症状に対しての適切な処置を行います。またアレルギーは生活習慣によって引き起こされる場合もありますのでそういったことに関してもアドバイスをさせていただきます。
花粉が目に入ったり、鼻から吸い込まれたりすることによって起こるアレルギー症状を花粉症といいます。
花粉症の代表としては、春先にかけてはスギ、ヒノキ、マツ、ハンノキの樹木があります。5月~6月にはカモガヤ、ハルガヤなどのイネ科も多くなります。9月~10月秋にはブタクサ、ヨモギなどの雑草が花粉症の原因となります。
鼻と目に関する症状が出てくるようになり、鼻の症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の症状としては目のかゆみ、涙が出る、目がゴロゴロするといった症状が現れます。
原因物質を特定するためにアレルギー検査(血液検査)を行い、点鼻薬、点眼薬、内服薬の治療を行ないます。飲み薬は抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤でシーズン終了まで治療します。
鼻水は抗アレルギー性鼻薬、局所ステロイド点鼻薬にて鼻症状をおさえることが出来ます。目薬は抗アレルギー性点眼薬を使用しています。
注射薬はヒスタミン加入免疫、グロブリン注射が安全です。特にアレルギー体質で花粉症がひどい人には効果的です。ステロイド剤は使用していません。
治療は安全性が確立されている抗アレルギー薬を治療の第一選択として使用しています。当院で花粉症の予防・治療をおこなっておりますので、ご来院の上、お気軽にご相談ください。いずれの治療も保険診療です。
近年、アトピー性皮膚炎の患者様が増加しています。原因は、皮膚のバリア機能低下(乾燥)、ダニやハウスダストなどの各種アレルギー、ストレス、環境の変化などがあげられます。
アトピー性皮膚炎などの湿疹は、一度できるとかゆみが強く、掻くことにより湿疹が悪化し、またかゆくなるというかゆみの悪循環になります。またアレルギーマーチといわえるアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性気管支喘息を併発する方も増えています。
まず増悪因子であるアレルギーなどの原因を血液検査にて確認し、かゆみをコントロールして皮膚のバリア機能を整えるのが治療の基本です。
治療方法は、お薬(内服薬と外用薬)でかゆみと炎症をコントロールし、皮膚のバリア機能を高めるために各種保湿剤を使います。また漢方薬などによる治療も可能ですので、ご希望がございましたらご相談下さい。
風邪などの感染に伴ってゼイゼイという呼吸になってしまうものを、喘息性気管支炎(喘息様気管支炎)と呼びます。小さいうちは身体が小さく気管支も細いので、当然喘息の症状が起こりやすくなります。
喘息に似た症状がみられる気管支炎で、主として乳幼児に起こります。ゼイゼイという喘鳴を起こし、軽い発熱を伴います。咳をすることもよくありますが、比較的元気で、気管支喘息の時のような激しい呼吸困難はめったにみられません。
小児喘息あるいは喘息性気管支炎のときや、風邪から気管支喘息を併発したときは、細菌やウイルス、マイコプラズマなどの原因に合わせて抗生物質などの薬による治療が必要です。しかし、喘息は抗生物質では治せません。
風邪の咳から、喘息・肺炎と併発することもあります。特にお子様は症状の変化を注意してみてあげてください。
動物で多いのはイヌ・ネコを始めとしてモルモット、ハムスター、マウス、ラットなどです。鳥類では、インコ、オウム、カナリア、ハトなどです。
食物アレルギーは多岐にわたります。急に発症することもありますので、異常を感じたら一度ご相談にいらしてください。
鶏卵(特に白身、卵を使った菓子、マヨネーズなど)、牛乳(乳製品、バター、チーズ、牛乳などを使った菓子) 肉類(牛、豚肉、ハム、ソーセージなど)、魚介類(サバ、カツオ、イカ、タコ、エビ、カキなど)
野菜類(たまねぎ、ほうれん草、セロリ、レタス、山芋、里芋、トマト)、果実類(柑橘類、イチゴ、メロン、リンゴ、バナナ)、豆類(大豆、クルミ、ナッツ)、穀類(小麦、ソバ麦、ライ麦、米、とうもろこし)
当クリニックでは、アレルギーの検査について「MAST33」という装置を用いて血液検査を行っております。※6歳から検査ができます。