小児のアレルギー ~特に食物アレルギーについて~

2018.4.16

1⃣食物アレルギーとは、原因となる食物を食べた後、免疫学的に何らかの異常な症状が現れる病態です。その多くは食物に含まれるタンパク質が原因で起こります、一般的に食物アレルギーといえば即時型です。

原因食物を食べて1~2時間(平均30分以内)に症状が出現します。

2⃣症状としては皮膚症状、じんましん、かゆみが約90%の人に見られます。これ以外にも呼吸器症状で咳や喘鳴、消化器症状で嘔吐や腹痛、下痢などの症状が現れます。症状の出現は個人差が認められるのが現状です。

3⃣原因食物

年齢や世代によって変化しています。乳児から幼児ではタマゴ(特に蛋白)牛乳、小麦が主体です。3台原因食物と言われています。

学童期以降は甲殻類、果物、ソバ、魚類が問題となります。これにスギ、ヒノキなどの花粉症やハウスダスト、ダニ、イヌやネコの上皮などが加わってくるのが現実です。

大豆は一般的に3歳までに5割、6歳までに7~8割が自然耐性(治癒)を獲得すると考えられている。

このような症状が現れた時にアレルギーの原因となる食物の診断が必要となります。

いつ何を食べたか、どのくらい食べたか、また何分後に皮膚症状などが現れたかなどを聞き、血液検査などをしていかなければなりません。アレルギーでお困りなお子様はぜひ当院を受診してください。

4⃣学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)表1(※図を参照)アレルギー疾患を有し、かつ学校での特別な配慮が必要となる場合、(特に給食、宿泊を伴う校外活動)は生徒たちの安全を考え医療情報を提供して学校生活管理指導表を学校側に提出しています。

表1

20180416160907

この指導表の診断根拠として

①明らかな症状の既往のある人

②食物負荷試験陽性

③IgE抗体等検査結果陽性があげられています。

本人や学校や、医療機関の連携が重要となっています。

まずは来院して御相談ください。

 

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